がんとの向き合い方 – プラズマサロン ひだまり庵

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がんとの向き合い方

先日、愛読書の月刊致知の一つの記事から、がんの向き合い方をご紹介します。

今回は、奥さんの介護をしながら、現在ボランティアでがん相談を続けていらっしゃる公益財団法人札幌がんセミナー相談役小林博医師98歳のお話からです。

長年がんに携わっていた小林氏は「がんが怖いのは、その先に死を想定するから。しかし、人間は生まれた以上、必ず死ななくてはいけない。例外は一切ないんです。死は決して忌み嫌うものでない。」といろいろな事例を挙げてお話しされて安心させています。「死とは生まれる前に戻るだけのこと」と伝えることで、生まれる前の世界に戻れる先があると思うことで、心の安らぎにつながるのではとのことです。

ご自身もがんを体験したことで「世の中に大事なものはたくさんあるが、整理を重ねていくと、真になくてはならないものは『健康』『お金』『愛』の三つに集約される。そのうち一つしか選択できないと考えると、一番大事なのは愛の心、優しさ、いたわりの心ということになるのではないでしょうか。愛こそが世代をまたぐ永遠なるもの、生きていく上での原点なんです。」と本質を言っています。

私も今年、60歳です。これからの人生は、今までの集大成としてのステージにステップアップしたいと思っています。今まで失敗も含めての体験と学び続けて来たことを活かして、さらに人生を味わいたいと画策しています。

小林氏は、さらに、愛(アイ)のベースになるのが運(ウ)と縁(エ)と恩(オ)で「あいうえお」となり、ある意味日本文化の特質を言っているようだと述べています。

確かに、阿吽(あうん)の呼吸などあり、あ行に“ん”をつけると、あん(安)、因(いん)、運(うん)、縁(えん)、恩(おん)となり、生きる上での極意の言葉が作られ、日本語の奥深さを感じます。

人生はわずか百年なので、そのことを自覚しながら自分のできることをしつこくやり遂げる。そのことが大切だと。誰もが必ず老い、やがて死を迎えます。そのために健康なときから「与命(余命)は30日しかない」と常に自分に厳しく言い聞かせて一日一日を大切にしている小林氏に、人生に思いを馳せる機会を頂きました。

さて、長年のがんと向き合ってきた小林氏は、がんと共存した方がかえって長生きできることが分かってきたと述べています。がんがあっても止むを得ない、がんは必ずしも敵ではない。そんな成熟したがん対策がいま広まりつつあると述べていますが、これはワクチン問題と同じで、エビデンスを無視して生命を奪い、医療費の増大を招いています。

このことに関しては、早く正しい方向に舵を切って行って欲しいと思います。

 

(参)月刊致知2025年9月号

2025.08.09[ がんがんを理解しようこころと魂を養うお話しブログ ]

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