アメリカ薬学会が困惑した「不都合な真実」 – プラズマサロン ひだまり庵

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アメリカ薬学会が困惑した「不都合な真実」

「うつ」というと、精神科に行って抗うつ薬をもらうのが当たり前になっています。多くの人々が複数の抗うつ薬に依存する状態になっています。しかし、心の病気を薬で治せるわけではありません。あくまで対処療法で、不安感などの症状をごまかすだけのものです。しかも、多くの副作用の問題があります。

一時的に気分が晴れても、症状が回復したわけではなく、服用した多くに、睡眠障害や口内の渇き、吐き気や集中力の低下などの副作用が認められています。

このような状況で、アメリカの臨床心理学者、ジェームズ・ブルーメンソールが156名のうつ病患者を集めて大規模な実験を行いました。

その実験は、被験者を無作為に3つのグループに分け、一つは、ゾロフトという抗うつ薬を服用するグループ。もう一つは、週に3回、30分ずつ運動をするグループ。もう一つは、運動と抗うつ薬の両方を取り入れるグループです。

4カ月後、被験者のほとんどは病状が劇的に改善し、もはやうつ病の症状は見られなかった。ゾロフトを服用していたグループと運動をしていたグループでは、回復した人の数は変わりませんでした。しかし、うつ病は回復したかに思えても完全には治癒しているわけではなく、再発することも多いのです。さらに、半年間、被験者自身で服薬か運動かなどを選択して観察しました。

すると、最も効果があったのは「運動」でした。半年後にうつ病を再発したのは、わずか8%で、抗うつ薬のグループでの再発は38%でした。

つまり、運動は抗うつ薬よりも強力だったのです。運動は、莫大な開発費用をかけた抗うつ薬よりもはるかに安全で安価です。

しかも、この種の研究はブルーメンソール1人ではなく、運動が効果的なことを立証する多くの論文が上がっています。

そして、これらの論文により、最も効果がある運動はランニングでした。また、ウォーキングにうつ病を予防する効果があることも明らかになりました。毎日20~30分歩くことで、うつ病を予防出来て気持ちが晴れやかになるのです。

そして、週に5日歩くだけで認知症の発症率を40%も減らすことができます。クロスワードパズルを解くことよりはるかに効果があり、認知症を防ぐだけでなく、認知機能すべての衰えを防ぐことができるのです。

仮にこれが薬なら、あっという間に世界中に広まって飛ぶように売れ、ノーベル賞級の革新的な発明としてもてはやされたに違いありません。大勢の人が自分や家族が認知症にならないように、われ先にと処方箋をもらいに走ったはずです。

薬学会や製薬メーカーにとっての「不都合な真実」ですが、逆に言えば、運動はとても価値のあることなのです。

ぜひ、積極的に外に出て歩きましょう。

 

(参)一流の頭脳

2021.11.28[ 健康法 ]

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