禍を福に転じた世界 – プラズマサロン ひだまり庵

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禍を福に転じた世界

先日、ある病院長の「逆境を克服して充実した人生を!」のご講演で学んだことをシェアさせて頂きます。

セレンディピティ(serendipity)という言葉があります。H・ウォルポールが創作した言葉で、本来目的としていないことを偶然手にする・発見するという意味を持たせました。

元来は科学用語で、偶然を契機に新たな価値のある発見・発明に至る、あるいは掘り出し物を発見する能力という意味で使われていましたが、一般的に「禍を福に転じる」能力という意味でも使われるようになりました。

例えをご紹介します。

Ⅴ・フランクル先生は精神科医でしたが、ユダヤ人であったために第二次世界大戦中、ナチスに拘束されアウシュヴィッツなどの強制収容所に送り込まれました。しかし、常に死と背中合わせの地獄の3年を生き延びました。フランクル先生は「私たちを不幸にするのは危機的状況そのものではない。それに対する私たちの態度である。」と語っています。

また、大河ドラマでも有名な西郷隆盛や渋沢栄一も逆境から使命をつかんで人生を開花させて行っています。

そして、逆境や禍は大小ありますが、ほとんどの方が経験をしているでしょう。

その逆境や禍を福に転じる考え方は、その逆境や禍に人生の意味を見出して、プラスに転じていくことです。先程のセレンディピティであり、また何事も当たり前と捉えるのではなく、日常の中に常に感謝すべきことを見出すことをして行くと良いでしょう。

さて、死の恐怖のような強い体験後の障害にPTSD(心的外傷後ストレス障害)というものがありますが、多くの方がその体験を乗り越えてさらなる成長(PTG:心的外傷後成長)を遂げています。

様々な逆境を生き延びたサバイバーの心理状態を研究したA・シーベルト氏は、逆境を飛躍の契機にできる方々の特徴を7つ挙げています。

  1. 逆境の責任転嫁をしない
  2. 好奇心・ユーモアと笑いを絶やさない
  3. しなやかさ(二重人格的性格)を持っている
  4. セレンディピティとレジリエンス(適応能力)が高い
  5. 相乗効果・共感性・寛容さのメンタリティを持っている
  6. 直観力・創造力・想像力を備えている
  7. 自己イメージのバランスが良い

過酷なPTSDを乗り越えるには、悲劇・喪失体験者の語りを共感的に受け止める周りの理解・支援がとても大切になります。その後PTGを獲得して以下の成長を遂げて行きます。禍を福に転じた世界です。

  1. 人間として強さが備わる
  2. 人生に感謝できるようになる
  3. 他者と共感的な関係を構築するようになる
  4. 新たな役目や使命に目覚める
  5. 信仰心が芽生えたり、身の周りの森羅万象に対して畏敬・感謝の念が生じる(魂の成長)

幼虫がサナギを経て脱皮し、成虫になるように、禍の前と後とでは人の中身が大きく変わって成長できるのです。苦難は幸福の門であり、禍を転じて福となるのです。

ヘレン・ケラーは「人格は、平穏な中で簡単に成長することはない。試練と苦悩を通してのみ、魂は強化され、大志は鼓舞され、成功も達成される。」と述べています。

私たちは常に待たれている存在です。必ず希望があり成長を遂げると信じています。

2021.12.15[ こころと魂を養うお話し ]

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