糖質制限を長期に続ける危険性を知ろう! – プラズマサロン ひだまり庵

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糖質制限を長期に続ける危険性を知ろう!

自然療法をとられている先生方は、総じて糖質制限の危険性に気づいています。

確かに、偏食・カロリーオーバー気味の現代人にとって糖質制限は手軽なダイエットとして取り上げられています。

かく言う私も、10年程前に糖質制限で有名な産婦人科医の宗田マタニティクリニック院長宗田哲男先生のお話をお聞きしたことがあり、軽めの糖質制限・低炭水化物ダイエットにはまっていました。

確かに、妊娠糖尿病における宗田先生の食事による管理はとても立派ですばらしいものです。

しかし、一般人が安易に、また長期に糖質制限を続けると健康を逆に損ねることになるのです。

まず、糖質制限を行うと、全死亡リスクが20~30%上がると報告されています。

理由は、糖質を制限すれば、エネルギーの多くを脂肪やタンパク質から摂ることになり、脂質異常症から動脈硬化の進行による脳卒中や心筋梗塞のリスクが高くなります。

また、過剰なタンパク質の摂取はがんのリスクが高まることです。タンパク質は総カロリーの10%以下が安全で、16%になると、がんの発症率が7.5倍も増えるといわれています。その上に、タンパク質を摂り過ぎると腎臓に悪影響を及ぼします。タンパク質は窒素化合物ですから、人体の中では毒素として作用するので、多くの病気を誘発します。

オーストラリアの研究者らは、低炭水化物ダイエットに関して「心臓不整脈、心臓収縮機能障害、突然死、骨粗しょう症、がんリスクの増加、身体活動障害、脂肪異常などといった合併症は、すべて長期間に渡る食事中の炭水化物制限と関連している可能性がある。」と結論づけています。

糖質は、最終的には水と二酸化炭素に変わるので、一番クリーンなエネルギー源であり、食事の半分は摂るのが原則です。ちなみに、糖質は砂糖などの単純炭水化物ではなく、玄米などの複合炭水化物を摂るのが原則で「ま・ご・は・や・さ・し・い・わ」が食の基本です。

一見楽で効果が実感されるので糖質制限を続けてしまいがちですが、その分、脂肪やタンパク質に偏り、食物繊維や酵素などが不足しがちで腸内環境が悪化します。

糖質制限を応援する加工食品も増えていることもあり、体内環境や腸内環境を悪化させる糖質制限は厳しくせず、また、長期にしないようにしましょう。

 

(参)鶴見酵素栄養学セミナー、統合医療の真実

2021.12.19[ ]

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