はびこっている精神医療ビジネス(その2) – プラズマサロン ひだまり庵

ひだまり庵 公式ブログ

はびこっている精神医療ビジネス(その2)

現在の精神医療は多くの問題を抱えていますが、前回に続けて、そのことをよく伝えてくれている米田倫康氏の著書「精神医療ビジネス」からご紹介します。

 

加速する精神医療ビジネスの要因として、患者自身が被害を自覚していないことや精神科医自身の視点の欠如などにより加害行為を自覚できていない点がありました。さらには、適切でない加害行為を改めることができない輩や、罪悪感すら持てずに加害行為を続けている輩の存在でした。

さらに今や、様々なメンタルヘルス政策の方針に従い、保健師や学校教員、保育士などが精神科への橋渡しの役割を担っていることにあります。時に、ゲートキーパーと称して一般市民も人を精神科につなげる役割を担っています。

政府広報やテレビ報道、新聞記者、ネット記事などを目にした人が、良かれと思って家族や友人に精神科受診を勧めるなどしています。しかし、つなげた先の精神科がまともである保証など一切なく、むしろ人々のメンタルヘルスを悪化させる医療ビジネスが蔓延し、問題ある精神科医が一定数存在するという事実が無視されているため、せっかくの善意は最悪の悲劇の原因にもなりかねないのです。

ここで、医療業界が都合の良く加工したデータで、特定の病気を作り出し、需要を作り出すというマーケティングがあります。一番多くの大衆を騙しやすい手法は、とにかく数値を前面に出してインパクトを与えることで、その数値はこじつけ程度の根拠さえあれば良いのです。純粋な啓発などではなく、過度な不安を生み出し、不必要な受診や治療をいう結果をもたらす役割を果たします。すなわち、精神医療ビジネスへの誘導であり、メンタルヘルスを悪化させる要素です。

このように様々な要因によって精神医療ビジネスがはびこって来ているわけですが、さらなる本当の理由が存在します。そこには「本当の問題から逃げる」姿勢があるからです。

すなわち、精神医療ビジネスは「即効性があるお手軽な問題解決の手段」として売り込まれますが、実際には大きなツケを残す刹那的な問題回避の手段でしかないのです。

例えば、教育現場で発達障害ビジネスが広がる根本的な原因は、教員が忙しすぎることです。教育現場で求められることが極端に増え、パンク状態です。そんな制度を根本から見直すことが本当の問題解決のはずですが、その問題から逃げ、目の前にある問題を刹那的に回避するために、責任を全て児童生徒の個人の脳に押し付け、しばしば専門家に丸投げする形で、診断や投薬、症状の軽減を解決策として採用するのです。

つまり、個人や社会が特定の問題に向き合いたくないために、責任を回避したいがために、責任を一部の犠牲者に押し付け生贄として差し出す形で精神医療ビジネスを受け入れているのです。

ですから、精神医療ビジネスを叩くだけでは解決しません。我々が変わる必要があります。

精神医療ビジネスの正体、問題点を理解して、より良い社会を作って行きたいですね。

 

(参)精神医療ビジネス

2025.01.28[ ブログ ]

ご予約はお電話で

080-7573-6200

(完全予約制)