太古に共生したミトコンドリアが我々の健康のカギ! ミトコンドリアが絶え間なく我々にエネルギーを供給してくれています。 – プラズマサロン ひだまり庵

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太古に共生したミトコンドリアが我々の健康のカギ! ミトコンドリアが絶え間なく我々にエネルギーを供給してくれています。

我々人間には、皮膚には表在菌、口内には口腔内細菌、腸には腸内細菌などと人間の細胞の数よりはるかに多くの細菌と共生しています。

特に、腸内においては、腸内細菌が作ったビタミンや有機酸を人間が利用したり、腸内細菌との共同作業によって免疫系や代謝系が構築されています。
さらに、細胞レベルでも重要な共生関係が存在し、その代表的なものが「ミトコンドリア」になります。
この「ミトコンドリア」は、個別の遺伝子を持った、れっきとした異種生物であり、太古に共生関係が成り立ったものです。「ミトコンドリア」は、赤血球などの特殊な細胞を除けば、私たちの体を構成しているほとんどすべての細胞に存在する、とても重要な共生体です。
この「ミトコンドリア」は、主に細胞内小器官の一つとされ、一つの細胞内に数百から数千存在し、占める体積は細胞の22%、体重の1割(10%)にもなります。特に「ミトコンドリア」の多い細胞は、エネルギーを多く必要とする心筋、肝臓、筋肉、神経の細胞です。

ミトコンドリアの一番大きな働きは、エネルギーを生み出すというものです。細胞の主に酸素呼吸によって、エネルギー通貨であるATPを生産します。
その他に、小胞体との連携によるオートファジーの実行です。オートファジーとは、細胞内の余計なものを細胞自体が取り除き、さらに処理したタンパク質の材料を回収、リサイクルするシステムです。
そして、3つ目がアポトーシスの制御です。アポトーシスとは、活性酸素などでDNAが傷つき、修理が追い付かないとき、自殺して悪影響を残さないようにするメカニズムです。「ミトコンドリア」は、「アポトーシスの司令塔」と呼ばれることもあります。

我々の細胞は、エネルギー通貨であるATPを作り出すのに二つのシステムを持っています。
一つは、細胞質内で、酸素を必要とせずに糖質をピルビン酸に分解するまでの解糖系と、もう一つ、ピルビン酸や脂肪酸から作られた脂肪酸アシルCoAをミトコンドリアが取り込んで大量にATPを作り出すクエン酸回路、電子伝達系を有するミトコンドリア系のシステムです。
解糖系は、瞬発力が高い一方で、持久力に乏しく、一方、ミトコンドリア系は、持久力に大変優れています。
つまり、人間を含む高等動物の細胞は、この二つのシステムを持つ「ハイブリッド細胞」で、酸素の多い環境にも酸素の少ない環境のどちらでも活動できます。無酸素運動では瞬発力を発揮し、有酸素運動では持久力を発揮できます。
さらに、二つのシステムを持っているために、体のPH(酸性・アルカリ性)、細胞の分裂と抑制、低体温と高体温などのバランスが偏りなく保たれます。
ここで問題になるのが、ハイブリッド細胞のうちミトコンドリア系の働きが低下し、解糖系の働きに頼らざるを得ない状況です。この状況が“ガン”細胞が増殖しやすい環境になります。
ちなみにガン細胞には、①無秩序かつ破壊的に分裂する、②低体温・低酸素を好む、③糖のみをエネルギー源にする、④弱酸性を好む、といった特徴があります。

ミトコンドリア機能低下が起こる原因

① 補酵素であるビタミン・ミネラルの不足、特にビタミンB群、鉄、マグネシウムの不足
② 重金属や化学物質による酵素阻害
特に、水銀、ヒ素、フッ素、アンチモンはTCAサイクルの酵素反応を阻害します
③ カルシウムパラドックスが引き起こす、細胞質におけるCa過多とMg不足によるミトコンドリア膜透過性遷移孔(PTP)の開孔
④ 電磁波や放射線の被ばく
3.11による東海原発事故の放射線の問題は未だに解決されていません
⑤ 活性酸素
⑥ 小胞体ストレス
小胞体は、核の周りを取り巻いている細胞内器官で、タンパク質の製造と貯蔵が役割で、ミトコンドリアと細胞をうまくつないでいる存在です。タンパク質の代謝に支障が出てくると、小胞体内にタンパク質が不良在庫として蓄積し、小胞体にストレスがかかってきます。
⑦ 体の冷えや長期間の血行不良
⑧ ピロリ菌などの細菌感染
⑨ 変異原性物質への暴露
主な変異原性物質には、腸管内で生成するニトロソアミン、水道水中に含まれる塩素やトリハロメタン、排気ガス、タバコの煙に含まれるベンゾピレン、抗がん剤など
⑩ 抗菌薬・抗生物質の使用
クロラムフェニコール系、テトラサイクリン系、マクロライド系、アミノグリコシド系の抗菌薬は、細菌のリボソームに結合してタンパク質合成を阻害します。ヒトなどの真核細胞のリボソームはタイプが異なるために結合しませんが、ミトコンドリアのリボソームは細菌と同じタイプであるために結合して阻害します。これが、少し遅れて、じんわりと現れてくる副作用となります。
また、キノロン系、βラクタム系、アミノグリコシド系は、ミトコンドリアの電子伝達系にある呼吸鎖と呼ばれるタンパク質に害を与え、その結果として電子伝達系からの活性酸素種の増産が起こります。これは急性な副作用ではないために軽視されがちであるが、長期的には多くの疾患の元を作ることになります。

ミトコンドリアを若返らせる方法

対策は、ミトコンドリア機能低下の原因を解消していくことになります。
① ビタミン・ミネラルの補給
② 重金属のデトックス
③ 腸内環境改善(ミネラル吸収↑、酪酸菌↑(ミトコンドリア新生を促す働き))
④ 運動
廃用性萎縮を防ぎ、タンパク質の在庫を一掃できます。また、ミトコンドリア新生を促します。
⑤ 小胞体ストレスの解消
タンパク質制限(特に動物性タンパク質を控える)、ファスティング、断食
⑥ 電磁波や放射線の被ばくを防ぐ
必要に応じて電磁波対策を講じる。
⑦ 安易な薬の使用を控える
西洋薬はかなりが「酵素阻害剤」です。
⑧ 呼吸法を取り入れる

⑨プラズマ療法を受ける

 

参考:食物養生大全、整膚健康法、分子栄養学実践講座、食べてうつぬけ、超呼吸法

2019.06.03[ ブログ ]

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