「ターミネーター」の油の正体を知り、健康を守るサバイバル術! – プラズマサロン ひだまり庵

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「ターミネーター」の油の正体を知り、健康を守るサバイバル術!

前回は、自然界に存在する「油」、特に必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6についてお伝えしました。
今回は、人工的に作られた「ターミネーター」のような性格を持つ「トランス脂肪酸」についてお伝えします。
実は、「油」のとり方で大切なことは、前回お話ししたオメガ3とオメガ6の性格を知り、そのバランスを意識していくことと、もう一つ、今回お伝えする「トランス脂肪酸」を理解して、この油をとらないようにしていくことなのです。

 

トランス脂肪酸は、私たちが本来必要とする「油」がきわめて不自然な構造に変化したものです。
具体的には、液体の植物油などに含まれる不飽和脂肪酸の一部に水素を添加して硬さを調節した人工油です。ですから、何年放置しても酸化せず、虫もよらず、カビも生えません。
このような油は、マーガリンやショートニング、植物油としてさまざまな食品材料になっています。
この異様な油を「マーガリンは本当に食べものではなく、“食べられる形をしたプラスチック”なのだ」と結論づけている博士もいます。
そんな不自然なものが、私たちの体を構成する37兆個ともいわれる細胞に入り込み、数々の健康上の問題を引き起こす恐れがあります。
このことが脳で起これば、例えば子どもの発達障害や大人の認知症を増やす原因になっている可能性もあるのです。

 

ちなみに、トランス脂肪酸を多く含む食品トップ10をご紹介します。
品 名  /  食 品 名
1. スプレッド   :マーガリン、ショートニング
2. 粉ミックス   :ケーキ用小麦粉
3. インスタントラーメン:カップラーメン
4. ファーストフード:フライドポテト
5. 冷凍食品    :冷凍チキン
6. オーブン食品  :ドーナツ、パウンドケーキ
7. スナック菓子  :ポテトチップス
8. シリアル    :オートブラン
9. クッキー、チョコレート:チョコレートクッキー
10. トッピング   :ホイップクリーム、コーヒーフレッシュ、ドレッシング

 

このように、さまざまな便利な食品に暗殺者のように潜んでいるわけで、トランス脂肪酸を「ターミネーター」と呼ぶ所以です。もしも冷蔵庫にマーガリンが入っていたら、とにかく今すぐ捨てましょう。なぜなら、マーガリンは心臓病や糖尿病といった現代病の原因となる最悪の油だからです。
すでに、諸外国や有識者の間では、マーガリンは有害な食品として追放されつつあります。もちろん、マーガリンを材料に使った菓子パンやクッキー、ビスケット類もすべて有害です。
お隣の韓国では、2007年にアジア初となるトランス脂肪酸の法規制をスタートさせています。製菓会社が自社製品からのトランス脂肪酸の完全排除を実現させたり、学校給食ではトランス脂肪酸の規制などに違反すると給食会社や栄養士が罰金や懲戒処分などの対象になったりしています。
栄養に関して自国民を守る意識が正常に機能しているからこそ、平昌オリンピックで日本人の選手村に送った日本食材の農薬汚染のひどさで返品をしたり、放射能汚染が解決されていない事実があるからこそ、日本の食品輸入にきちんと対処したりしているわけです。
アメリカでも、アメリカ食品医薬品局(FDA)が2018年6月から全国規模での規制をスタートしています。ですから、皮肉なことに、アメリカで買って食べる日本メーカーのカップ麺やスナック類の方が、比較すると安全なものになるわけです。

 

では、トランス脂肪酸が実際にどのような疾患リスクをもたらしているのかをご紹介します。

・脳の活動に必要な酵素を破壊し、うつ、注意欠陥障害(ADHD)などを引き起こす。
・認知症になりやすくなる。
・血中の悪玉コレステロールを増やし、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進む。
・代謝できないため内臓脂肪として蓄積され、太りやすくなる。
・胆石、アトピー性皮膚炎、クローン病などを引き起こす。
・大腸ガン、膵臓ガン、胃ガン、前立腺ガン、乳ガン、卵巣ガン、悪性リンパ腫、皮膚ガンなどのガンのリスクに関連性がある。
・糖尿病、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、加齢黄斑変性症に関連性がある。
以上のようにさまざまな悪さをしているのです。

 

「油」について正しく理解することは、健康で豊かな人生をもたらします。子供を守り、家族を守り、社会を健全な姿に変えることができるのです。
当サロンでは、栄養指導はとても大切な柱です。
自ら健康に取り組めるよう、分かりやすく、繰り返しお話しているのも、健全で幸せな社会に貢献して行きたいからです。

 

(参)病気がイヤなら「油」を変えなさい!、トランス脂肪酸から子どもを守る

2019.07.20[ ]

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