「ガンにならない3つの習慣」高橋弘著 – プラズマサロン ひだまり庵

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「ガンにならない3つの習慣」高橋弘著

◆ガンを知る

1981年以来、日本人の死因のトップがガン
ガンの原因の1位は食生活で約35%、他喫煙が約30%、感染症が約10%
ガンとは、ガン細胞が増殖して0.5~1cmの大きさになり、肉眼で見えるようになったもの。重さは約1gほどです。「増殖しても死なない」1個のガン細胞が細胞分裂を繰り返して、10億個ほど集まって初めてこのサイズになります。これが、いわゆる「早期ガン」です
ガンの芽は毎日5,000個程生まれていて、それがいくつかの遺伝子の変化によって「ガン細胞」になります。1つのガン細胞が成長して、私たちの生命を脅かす「ガン」になるには、およそ9年かかります
「多段階発ガン説」とは、何種類ものガン遺伝子とガン抑制遺伝子が変異を重ねながらいくつものステップを踏んでガンが進行するという説
一般的にも「ガン体質」とか「ガン家系」といった言葉を耳にするが、親のガンがそのまま子どもに遺伝することはありません
○発ガンのプロセス①イニシエーション(引き金)
遺伝子のミスコピー、変異を引き起こすのが発ガンの第1段階
イニシエーター:タバコ、感染症(ウイルス・細菌)、ハムやソーセージなどの発色剤、加工食品に含まれる酸化防止剤や防カビ剤、紫外線、放射線、活性酸素など
○発ガンのプロセス②プロモーション(促進)
プロモーター:タバコ、活性酸素、熱い飲み物、アルコール、脂肪・塩分の摂りすぎ、肥満など
○発ガンのプロセス③免疫力の低下
免疫とは、病原体や毒素などの進入物、体内で生じたガンなどの異物を排除して、生存に不利な外敵から自らを守ろうとする仕組み

 

◆ガンにならない食習慣①ファイトケミカルを摂る

①イニシエーション②プロモーション③免疫力の低下の3つ全てをリセットしてくれるのが野菜や果物に含まれる「ファイトケミカル」
ファイトケミカルとは、植物が自らを守るために作り出した天然成分であり、機能性成分の総称で、植物が作る化学物質と訳されます
ファイトケミカルは「食物繊維」に次ぐ第7の栄養素
抗ガン作用は、具体的には、①抗酸化作用、②発ガン物質の抑制作用、③免疫力増強作用の3つがある
ファイトケミカルは、①ポリフェノール、②含硫化合物、③脂質関連物質(カロチノイド類など)、④糖関連物質(βグルカン、フコイダンなど)、⑤アミノ酸関連物質(グルタチオンなど)、⑥香気成分(オイゲノール、リモネンなど)
ファイトケミカルを効率的に摂取するには、加熱して食べるのが良く、最適なのはスープ

 

◆ガンにならない食習慣②低GI値(グリセミック指数)の食品を選ぶ

糖尿病患者がガンに罹る確立は男性で約2.8倍、女性で約3.2倍
Hba1c値が高いほど、発ガン率は高い
特に、すい臓ガンは糖尿病患者に多く、50歳以上で新規に糖尿病と診断された人では、120例に1例の割合ですい臓ガンを発病するといわれています。これは人口比リスクの8倍という高率
糖尿病と診断されてから5年以内に、すい臓ガンの発ガンリスクは最大になります
なぜ糖尿病になるとガンを引き起こすのかは、インスリンがガンの芽をガンへと成長させる過程を助長させるから
GI値とは、50gのブドウ糖を摂取した時の血糖上昇率を100として数値化したもの
糖質は含まれている食品により、消化吸収のスピードに違いがあり、血糖値を上昇させるスピードに差があります
ガンのプロモーションを起こさせないためには、高GI値の食品を避け、低GI値の食品にスイッチするのが有効です
食べる順番も大切で、主食を食べる前に、主菜と副菜を先に食べるようにします。副菜は食物繊維が豊富ですから、先に野菜や海藻類やキノコ類などが胃の中に入ると、後から主食の糖質が入ってきても、血糖値の上昇度合いが緩やかになります
甘い清涼飲料水やスイーツは、俗に「エンプティカロリー」と呼ばれています。これはカロリーがないという意味ではなく、糖質によるカロリーばかりで栄養がない(=エンプティ)という意味です
インスリンは「肥満ホルモン」とも呼ばれ、血糖値が上がり、インスリンが分泌されるたびに、血糖は中性脂肪に変えられて肥満を進める

◆ガンにならない食習慣③過剰な鉄分摂取を控える

 

過剰な鉄分がガンを引き起こすのは、鉄が活性酸素を発生し、DNAを酸化するため
鉄が運ぶ酸素は毒性が強い半面、酸素を使うと多くのエネルギーが得られるというメリットがある
鉄イオンや銅イオンは触媒となり、過酸化水素からヒドロキシルラジカルが生じる
ファイトケミカルを摂っても、大量のヒドロキシルラジカルが生じると完全に処理できない恐れがあります。活性酸素による発ガンをブロックするには、鉄イオンによるフェントン反応を避けるために、過剰な鉄分摂取を抑えることが大切
鉄分が多く、避けたい食品には、レバー、アサリやハマグリなどの貝類、赤身の肉や魚介類があります
動物性食品に含まれる鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれており、体内への吸収率は20~30%だが、野菜や大豆などの植物性食品に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれており、吸収率は5%程度です。ですから、ファイトケミカルを摂るために野菜をいくら食べても、鉄分による酸化の害を心配する必要はない

 

◆アメリカでの研究

1977年アメリカでまとめられた「マグガバンレポート」では、ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、間違った食生活に起因する「食源病」であると指摘した
この間違った食生活とは「動物性食品と砂糖の過剰摂取、精製度の低い穀物や食物繊維が多い野菜類の摂取が少ない」食生活のこと
1982年、アメリカ国立科学アカデミーでは、「食と栄養とガン」というレポートの中で「脂肪の摂取量が増えるとガンの罹患率も増えるのに対して、野菜、果物、未精製の穀物の摂取量が増えるとガンの罹患率が低下する」と指摘している


◆この「ライブラリー」のコーナーでは、健康、医療等の情報を中心に書籍の要約をご紹介します。さまざまな情報が出回っていますが、要約だけでも出来る限り皆様の健康のプラスになるよう役立てて頂ければ幸いです。

2019.09.14[ ライブラリー ]

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