抗がん剤の付き合い方と真の実力(?)についてUASオンコロジーセンター長の植松稔医師から学びます – プラズマサロン ひだまり庵

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抗がん剤の付き合い方と真の実力(?)についてUASオンコロジーセンター長の植松稔医師から学びます

がん放射線専門医で現UASオンコロジーセンター長の植松稔医師の「抗がん剤治療のうそ」から、現在の抗がん剤治療の使い方や実力が理解できます。その一部をご紹介します。
植松先生は、10年にわたって「乳がん専門医」等を標榜する立場でしたが、学会が主導する治療方針が、特に「抗がん剤の使い方が不適切」だと気付き、学会を退会された正直な先生です。多くのがんでは、乳がんほどには抗がん剤が効かないとのことで、乳がんについての理解を深めれば、その他多くの固形がんにも役に立ちます。そこを考えて、以下抜粋したことを参考にしてみて下さい。


・・・『乳がんの抗がん剤治療やホルモン療法は「臓器転移」が見つかってから行っても間に合わない。しかし、「微小転移」のうちに治療すれば治る人もいて生存率が上がる。』
これは、間違った医学界の常識です。
真実は、『乳がんの抗がん剤治療やホルモン療法は「肉眼的転移」にも「微小転移」にも同様な効果なので、存在の確認できない「微小転移」を治療すべきではない。はっきりと「臓器転移」が見つかってから考えればよい。』・・・

 

・・・『分子標的薬「ハーセプチン」は、がんの転移が進行してから使っても効果は同じ。
「臓器転移」した「ハーツー」陽性の乳がんの場合、がんが進行してから「クロスオーバー」(最初は使わないはずだった薬を後から使うこと)で「ハーセプチン」を用いても最初から使用したのと同じ生存率であった。「ハーツー」陽性の進行がんの分子標的薬「タイケルブ」についても、進行がんの場合も、最初から使ったのと病気がさらに進行してから使っても、同じ効果が得られる。だから、「ハーツー」陽性の進行性乳がんの場合、「タイケルブ」を早く使うべきだ、そのほうが効果が高いという専門家の常識が間違っていたことが証明されているのです。』・・・

・・・『抗がん剤は毒をもって毒を制す治療です。実際には「微小転移」ゼロの患者さんのほうが多いのですから、その場合明らかに有害といえるでしょう。もちろん、いずれ抗がん剤の治療を考えなければいけない人、つまり、本当に「微小転移」が隠れている人もいるのですが、そのような人たちも再発・転移がでてから抗がん剤を考えれば十分なのです。
乳がんでは手術しか治療がなかった時代、1期患者は8割以上、2~3期でも半分以上には再発・転移は出なかったのです。本来、これらの人たちには一生涯抗がん剤やホルモン剤は不必要なのです。最初にやっても転移が出てからやっても結果は同じ(延命効果なし、副作用あり)、抗がん剤治療に関してご理解できたでしょう。』・・・

 

・・・『抗がん剤の真の実力を見てみたいと思います。抗がん剤でがん細胞をゼロにするのは、とてもたいへんなことで、肉眼的な病巣のがんをゼロに出来たからといって、「微小転移」のがんをゼロに出来るとは限らないのです。そして、MDアンダーソンがんセンターの20年におよぶ長期観察などのデータから、抗がん剤による「真の再発・転移予防効果」は4%くらいなのです。・・・但し、今日同じような転移が出てしまった患者さんに対して、もっと新しい薬剤を工夫して用いれば、もう少し良好な生存率が得られる可能性は高いと思われます。』・・・


本書の最後の章に「かしこい患者になるためのヒント」が書かれていて、次のように記されています。

 

・・・さて、抗がん剤やホルモン剤を受けるか否かは本人が最終決定できることです。
どんなに周囲が薦めても、本人が断ればそれで完結する話です。
「自分には抗がん剤やホルモン剤の予防投与は不要だ」と無理なく判断できる方が少しでも増えればと期待しています。
「ガイドラインに従って抗がん剤やホルモン剤の予防投与をしないなら、もうあなたの面倒は見れませんよ」などと脅し文句を言う医師もいそうですが、どうせ、その手の輩はガイドラインに従ったとおり一遍の治療(標準治療)しかできないわけですから、本当に転移が出て困ったときには、それこそ本当に面倒をみてくれなくて緩和ケア科を紹介するだけになってしまうのではないでしょうか。
患者さんが「転移の予防では薬を使いたくないが、もし転移が出てしまったときには、状況に合わせてしっかり考えたいので、よろしくお願いします」と言ったときに、それを受け入れてくれる度量のある医師であれば信頼して任せてもよいでしょう。このように考えると、抗がん剤について自分の意見を言うことは医師の良否を見極める試金石としても有効かもしれません。・・・


現在の抗がん剤の実力は、数%もあるのでしょうか。静岡県立静岡がんセンター「処方別がん薬物療法説明書」を覗けば、各レジメンの奏効率が詳しく見ることが出来ます。また、近藤誠先生の「がん・部位別治療事典」では、部位別、状況別に判断しやすいでしょう。きちんと、その実力(?)を理解するならば、「延命効果」や「生活の質」に考慮して、正しい判断ができるのではないかと思います。そして、治癒率を高めている実力の大部分は、患者本人の「生命力」であり、「自然治癒力」です。抗がん剤の副作用は相変わらず過酷です。ですから、主治医と本音でよく治療や生き方を話し合って、治療を理解し、自分で選択して行きましょう。
もし、仮に様子を見ると決めたのでしたら、安全・安心・安価でサポート出来るプラズマ療法は、お勧め出来るものです。先程の生命力を高め、自然治癒力を大きくサポートするものです。

これからも、ぜひ、プラズマ療法を利用して見て下さいね。

 

(参)抗がん剤のうそ、最高のがん治療、がん・部位別治療事典

2020.05.04[ がん ]

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