保険栄養という考え方 – プラズマサロン ひだまり庵

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保険栄養という考え方

今回は、「21世紀の医療・医学を考える会」から「eクリニック」をスタートしている岡本裕医師の「保険栄養」の考え方をご紹介します。


現代の私たちの食事には、豊かに見えて一部の成分が不足しやすい状況にあります。

3大栄養素であればタンパク質が不足しがちと言われていますが、生体活動を円滑に行うのに必要な潤滑油的な「補酵素」としてのビタミンやミネラルが不足がちです。

これらは、ごく微量なので「微量栄養素」と言われていて、私たちの体内では合成できないのです。

ですから、必ず食事やサプリメントから取る必要があります。

ここでサプリメントは、“補足”という意味ですが、もともとは「日ごろの食生活では足りない栄養素を補うための食品」というのがサプリメントの意味なのです。日本では明確な定義がされていないものの、一番近い日本語は「栄養補助食品」でしょう。また、日本の現状では、足りない栄養素を補うものに限らず、健康に良いとされる成分を配合し、特定の機能を期待する食品もサプリメントと呼んでいます。

このように、大きく2種類の「サプリメント」があるので、区別するときには、栄養素を補う目的のものを「ベースサプリメント」、特定の機能を期待するものを「アクティブサプリメント」と呼んでいます。

eクリニックの岡本裕医師は、ベースサプリメントは「ぜひとるべきもの」と位置付ける一方、アクティブサプリメントは積極的には勧めていません。

この栄養不足を補うベースサプリメントとしての大部分はビタミン・ミネラルで、これに現代人に不足しやすいオメガ3系の脂肪酸(EPA・DHA)と、腸内細菌を育てるプレバイオティクス(食物繊維など)を含めてベースサプリメントとするのが一般的になっています。

そして、ベースサプリメントは、調子が悪いときだけとるものではなく、常日ごろからとるべきものです。さらに、すべての人、特に40歳以上の人には必要で、健康維持のためにぜひ摂取したいものです。

このように積極的にベースサプリメントとして、必要な栄養素をとっていこうという考え方が「栄養保険」という考え方です。

それは、とりすぎると健康を害する糖質や飽和脂肪酸を適切な量に抑え、それによって不足するおそれがある栄養素をベースサプリメントで補おうというものです。

もしかすると、とっていても無駄になるかもしれませんが、いざ不足の危機が生じたときには、これにより回避できます。部分的には無駄になるかもしれないけれど、そこは許容して不足に備えようという、まさに「保険」の考え方です。

岡本医師は、現代のように各栄養素の作用や不足・過剰の弊害が分かってきたうえで、サプリメントが発達している時代には、大変合理的な考え方なのではと問いています。


事実、欧米の多くの国では、栄養保険をかけるためのベースサプリメントの必要性を広く発信していて、それで医療費が削減できることも発表しています。

そして、岡本裕医師の考えるベースサプリメントの内容が以下になります。

・ビタミンB群(B1,2,6,12,ナイアシン,葉酸,パントテン酸,ビオチン)

・ビタミンC、D、E

・カルシウム

・マグネシウム

・亜鉛

・EPA、DHA

・食物繊維

これに、人によってタンパク質やファイトケミカルをプラスしましょうとしています。

 

岡本裕医師は、ベースサプリメントをうまく取り入れながら、食事や生活改善による「セルフ治療」で根本的に体を治していくことを真摯に伝え続けています。

これからも応援していきたい医師の一人だと思いました。

 

(参)ロジカル食事術

2021.02.24[ 栄養 ]

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